お役立ち情報

お客さまからご相談いただいた、ある土地区画整理事業の事件概要をご紹介します。掲載にあたっては、お客さまのご承諾をいただいております。

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〇〇〇年（〇）第〇〇号

原告　〇〇〇〇

被告　〇〇〇 

〇〇地方裁判所第〇民事部御中

〇〇〇年〇月〇日 

準備書面（7）

〇〇〇都道府県○○区市町村〇〇〇丁目〇番〇号

原告　〇〇〇〇

訴訟代理人弁護士〇〇〇〇

原告の主張はこれまで各書面で訴えてきたとおりである。

本書は、有用な資料を参照しながら被告の示す見解との相違点を整理し、原告の考えについて再度丁寧な説明を試みたものである。なお、ここに示されていないものについては既提出の書面を確認されたい。 

※誤字脱字等が発見された場合は容赦いただきたい。

 

論 点 整 理

目次

一　区画整理の本質と法の権利者保護の理念　　　　　　　　　　　　

１　はじめに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

２　区画整理の本質者保護の理念

３　法における権利者保護の理念　　　　　　　　　　　　　　　　　　

４　背信的な受益　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

二　事実経過

三　顕著な違法性

四　主要論点

１　広域化の失敗及び必要性欠如

（１）低利用の現実　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）非現実的な計画人口　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（３）著しい長期化　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（４）台地部保留地の叩き売り　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（５）非効率的な選択（多大な犠牲）　　　　　　　　　　　　　　　　

２　緊急性の欠如

（１）事業化までの遠い道のり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）計８回もの計画変更及び著しい遅延化　　　　　　　　　　　　　　

３　基準地積の違法性　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（１）無償収用の違憲認識　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）準実測主義の形骸化（地権者に対する無配慮）　　　　　　　　　

（３）縄延びに係る非常識　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（４）職権更正不作為の違法性　　　　　　　　　　　

（５）按分義務不履行の違法性　　　　　　　

（６）「事業としては応じられないのが基本」の意味　　　　　

４　違法な換地設計と清算金

（１）「技術上やむを得ない不均衡」に当たるか

（２）強減歩の許容範囲

（３）減価補償金との関係

５　土地評価基準の規範性

（１）土地評価基準の意義　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）本件土地評価基準の位置付け

（３）裁量権逸脱（職務懈怠）

（４）評価員の意見

（５）土地評価の客観性

（６）違法評価と国家賠償　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

６　換地計画未作成と既決事項との矛盾

（１）仮換地指定をなし得る場合　　　　　　　　

（２）事実上の換地予定地的仮換地

（３）基準違背と不照応

（４）換地設計の重要性

（５）換地計画の決定基準

（６）信義に悖る主張　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

７　路線価評価の違法性

（１）調査義務懈怠及びあるまじき資料不備　　　　　　　

（２）事実誤認（実態無視）及び恣意的操作（権利の濫用）　　　　　　

（３）街路係数について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（４）接近係数について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（５）宅地係数について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（６）計算路線価の検証　　　　　　　　　　　　　　　　　

（７）結論　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

８　画地評価の違法性

（１）不整形減価の恣意的な未処理（土地評価基準違反）

（２）二重の違法　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（３）用途地域変更に係る未補正　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

９　換地設計の違法性（照応原則の無視、逸脱）

（１）憲法と換地設計　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）法律上の換地設計基準　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（３）事業固有の換地設計基準　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（４）比例評価式換地設計式の適用　　　　　　　　　　　　　　　　　

（５）換地設計基準違反　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（６）照応原則無視　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１０　保留地設定の不当性

（１）保留地の条件

（２）本件保留地設定の異常性

１１　妥協案（乙２の図案）について

（１）被告の虚言

（２）違法性の認識欠如

（３）〇の願い

（４）〇の生い立ち

（５）方針転換

（６）その他

１２　土地評価、清算及び損失補償との関係

（１）非時価評価の問題点　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）「不均衡」の意味　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（３）清算金の評価時点及び評価額（不均衡是正と比例清算方式）　　　

（４）強減歩に対する時価評価の必要性　　　　　　　　　　　　　　　

（５）非時価評価に係る正当性の条件　　　　　　　　　　　　　　　　

（６）強減歩と換地設計の適否　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１３　仮換地指定と損失補償

（１）仮換地指定の法的性質　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（２）法第１０１条の類推適用　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（３）損失補償の対象範囲　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（４）損失補償と清算金　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（５）被告の示す見解に起因した本訴提起　　　　　　　　　　　　　　

（６）工事概成時について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１４　不当利得

（１）留保地積により増設した公共施設用地及び保留地　　　　　

（２）管理地に係る不法占有

（３）国有地不法占有者への不当利得返還請求

（４）その他　　　　　　　　　　　　　　

１５　消滅時効等

（１）本訴えの意義

（２）信義に反する時効等の主張

（３）民法第１６８条適用について

（４）逐次進行説　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（５）その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

五　補足

１　本訴え（本件事業）に係る損害（損失）の発生原因　　　　　　　

２　仮換地指定の曖昧さ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

３　その他の違法行為等

４　最後に　　　　　　　　　　　　　

【主な引用文献（順不同）】

１　下村郁夫著「土地区画整理事業の換地制度」

平成１３年７月３０日初版発行（本文において「下村」という。）

２　松浦基之著「特別法コンメンタール土地区画整理法」

平成４年７月１０日初版発行（本文において「松浦」という。）

３　新井克美著「登記手続における公図の沿革と境界」

昭和５９年７月１５日初版発行（本文において「新井」という。）

４　清水浩著「土地区画整理のための換地設計の方法」

昭和４９年１月１０日初版発行（本文において「清水①」という。）

５　清水浩著「土地区画整理のための換地計画の進めかた」

昭和５６年５月１７日初版発行　（本文において「清水②」という。）

６　土地区画整理法制研究会著「逐条解説土地区画整理法改訂版」国土交通省監修

平成１８年１２月１０日初版発行（本文において「研究会」という。）

７　芦田修、阿部六郎、清水浩共著「土地評価と換地計画」

昭和５０年６月３０日初版発行（本文において「芦田等」という。）

８　渡部与四郎、相澤正昭著「土地区画整理法の解説と運用」

昭和５０年３月２５日初版発行（本文において「渡部」という。）